5月25〜27日に愛媛県今治市で開催された、西日本最大の国際海事展「バリシップ」

前回の来場者(16,259名)を超えたと、公式SNSから発信がありました。

私は今はどのような課題を持っているのか生の声を聞きたい!と意を決し、バリシップで挨拶することを念頭において、4月下旬から海運会社へFAXおよび電話をさせていただきました。

約50社から状況をお聞きし、そのうち30社と連絡先の交換。

現地では10社以上の会社ご担当者へご挨拶させていただきました。

共通した課題や考えられる対策などを書きます。

船員不足で休暇に入れない一杯船主も…

telephone
電話中の川名

電話では主に労働環境や人材不足、法律の対応など質問させていただきました。

「30〜40代の中堅がいない」「エンジニアが不足してて…」が特に多かったです。

代表者や担当者から状況を教えていただき、参考資料を送付させていただきました。

資料については「参考になった!」や「当たり前だけど実行できていない」など、様々な声をいただきました。

「うちは採用には困っていない、だけど少子化と海への感心の低下で今後の船員不足の問題は拭いきれない。sailtechさんは小中学生へ啓蒙を行うビジネスをしてはいかがですか?」との声も。

具現化できそうな内容はすぐに対応し、サービス開発にも力を注ぎます。

四国には一杯船主が多く、中には船員不足で休暇に入れない代表者(船長)もいらっしゃいました。

奥様が電話を取られることも多く、ため息まじりの声にこちらも胸が苦しくなります。

船員不足は本当に深刻な状況だと痛感しました。

四国へ行ったときはご挨拶させてくださいと伝え、準備に取り掛かりました。

最新機器が世に出ても、結局は「扱う人」次第

都内の用事が終わった5月25日(木)21:00から移動し、四国へ向かいました。

26日(金)昼前には到着し、予め資料送付させていただいた会社の担当者へご挨拶にうかがいました。

経営者が課題を持つこともあれば、担当者が課題を持つこともあります。

このままではいけない!と自ら行動している方もいらっしゃいました。

「会社になにが必要なのか」「どうやったら今の状況を変えられるのか」本気で考え、最新機器や船、集まる人からの気づきを求めて、遠路より参加される方の発する言葉から重みを感じました。

どんなに素晴らしい技術を導入しても、決済者1人で会社運営が決まります。

最新機器やツールが世に出ても踊らされず、自ら行動して見聞きし、会社と船に最適なものを導入できる人格が求められるのだと思います。

採用に困っている会社が共通して陥る「運輸局への依存」と「ウェブ・SNSの未使用」

滞在期間と電話の情報交換を通じて、採用がうまくいっている会社の共通点としては以下が挙げられます。

共通点

・労働環境が良い

・人間関係が良い

・船員同士の紹介が発生している

「船員同士の紹介」引き抜きとの見方もありますが、もとより退職の意があれば、引き抜きには該当しません。

過酷な労働環境大変な人間関係嫌気がさしていれば、船員は転職を考えます。

船員が嫌にならない環境ならば、そもそも引き抜きは発生しません。

逆に良い環境を用意すれば、船員が集まりやすくなります。

労働や待遇、人間関係を良環境にした上で、多くの方に知ってもらう必要があります。

それがウェブサイトSNSの存在なのです。

採用に困っている海運会社の大半は「運輸局頼み」でした。

船や船員のリアルを公開しておらず、運輸局の掲示板に貼るだけです。

それでは海運会社の魅力を十二分に発揮することができません。

令和の時代、運輸局のサイトまたは掲示板に貼り付けている紙媒体だけで「これは良い!」と思い、申し込む人がいるのでしょうか。

「運輸局や求人サイトだけでは表面上の情報になってしまい、長く勤続する人も少ないから信用していない」と仰る担当者もいらっしゃいます。

自他社とわず魅力を感じる労働環境会社の魅力を十分に発信できる体制は整っていますか?

sailtechは元航海士の経験と人脈、ウェブ・SNS運用の実績を活かし、海運会社さまの課題解決に向けてご提案します。